7月

 自転車を買ったので近場の銭湯を開拓してたら平日はあっという間に終わっていく。家から徒歩だとまあまあかかるが自転車だと10分くらいで行けるし風が気持ち良いので苦にならない。何個か見つけてどれも悪くなかったので気分によって使い分けたい所存。あとはワールドカップを人並みに見たりもしていた。陣地ゲーとして見るものと教わって見るとなるほど、と思うし知的に面白いのだが、衝撃的で興奮するのはあくまで個人のあり得ない動きやプレーだったりする。楽しい毎日でした。誰もが言及してると思うけど、エムバペの矢のように素晴らしい疾走は未だに忘れられない。

そういえば10年くらい前にファンにならせていただいた人たちが立て続けに人生を次のステージに進めていて、思うところ(いや単なるファンなのですが……)がありつつ、俺はもうちょっとこの旅を続けさせてくださいって感じで……。

 7/1は港区にあるtabloidという箱でRolling Loudのプレ・イベントへ。Kaytranadaの単独が売り切れていたのと同時に出るkzmとKOHHが見たかったのだが……正直微妙だった。いや、音楽自体は良かったのだが、ノリがキツかった。パリピノリ(これはいい)と業界人ノリとわけのわからんオフホワイト?(僕はオタクなのでよくわかりません)みたいな服着たピンチケノリが混ざったような……、僕くらいの年齢になると音楽がどうこうというよりいかに快適に楽しく見れるかという点が重要なので……。それはそれとしてKaytaranadaはとても良かった。アーバンで軽快なディスコ・ソウル。元ネタのディスコと自分のエディットを織り交ぜつつ進んでいく感じ。朝4時くらいのクラブで聞きたかった。KOHHはもうスターですね。ってな感じで良かったのですが動員はアレだったのでRolling Loudのロンチはどうなるんでしょうか。静かに期待。


Teedra Moses - Be Your Girl (Kaytranada Edition)


Janet Jackson - If (Kaytranada Remix) | HD, Janet Jackson Kaytranada


Roy Ayers - Chicago (1983)

 この週は小津の4Kリマスターが劇場でかかっていたので『東京物語』『浮草』『お茶漬の味』を見た。『東京物語』はいいとして、『浮草』の大映バイブス満載の異様な小津スタイルに震える。宮川一夫と小津がどういうパワーバランスで撮っていったのかがゴシップ的な興味として気になった。あとこれ観ると藤子・F・不二雄の『あのバカは荒野をめざす』を思い出す。ジジイが若者に触発されてワンス・アゲインする話。

 7/7はまずWWW XにKid Fresinoのワンマンを。1時間ちょいのライブだったが文句なし。特に大袈裟な構成ではなく豊かさをしれっと出してくるライブ。バンドはグルーヴィーっていうよりタイトなリズムで、フレシノの前のめりになりながら進んでいくラップとバッチシな感じ。アンコールでjjjとやった『Turn (who do)』は特に良かった。jjjはラップがめちゃくちゃ上手くなっている……。その後オタクと飲み、光明湯という銭湯に始めて行ってみた。クロスバイクを買ったので小回りがきくようになったのだ。水風呂は多分20℃くらいだったし外気スペース等もないが、場所と清潔さと何より客層が地元の若者(時間帯ゆえかも)主体なのがよかった。パーソナルスペースを保持しようとする気難しそうな老人たちと一緒の風呂にあまり入りたくないので……。でUNITへBIMのリリパに。BIM自体にはあまり興味がないのだが久しぶりにOMSのDJとjjjとERAのライブが観れる上にPのDJも聞けるということで。しかし客層がここでも合わずPのDJ中に帰る。ERAはマジで格好良いしjjjの『MIND(yefreestyle)』が聞けたのも嬉しかったが……。クロスバイクのおかげでイラついたら即帰れる、僕のような社会不適合者にはピッタリのアイテムである……。こうして嫌なことは避け、自分の好きなことに溺れるだけの人間になっていく。

 普通に寝れたので翌日は幕張メッセで個別握手会。小田えりなさんと小栗有以ちゃんと写真を撮ったり握手したりしました。小栗有以ちゃんと2ショットを撮ったあと、去り際に僕の顔を覚えており、僕がお洒落であるという内容のことを言ってもらいました。正直、毎回記念に1枚だけ取るみたいなスタイルだったのでびっくりした。こりゃあ、みんなのハートをとっちゃうとっちゃうだけあるわ、的な……。他にも嬉しいことはあったのですが、それを言うのは野暮になっちゃいますよね(わかんだろ?)。終わって十条でオタクと馬刺しを食う。電車が死ぬほど遅れて辛かったけど、メチャウマかったし楽しかった。

 翌週は本当に特に何もなかった。アイドルのイベントとライブが入ってないとマジで何もすることがなくなるのである。あまりに無惨で無意味な三連休だったので最後にマイメンたちとカレー→寿湯の流れをキメた。インスタのマブがどうしたとか悲惨な話しかしなかったが楽しかった。

 7/21、イベントがある、すると予定が動く。幕張メッセで握手⇛天王洲銀河劇場でチーム8の舞台という流れ。握手は山田杏華ちゃんと歌田初夏ちゃんとしました。子どもすぎるやろ……。でもかわいかったし未来を感じた。未来を見据えて中~長期的にオタクしてるのはいいのか……。まあ、買い続けたい所存っす。その後天王洲銀河劇場へ向かい、チーム8舞台『KISS KISS KISS』を見る。キツかったが、メンバーはかわいいし頑張っていた。はまちゃんは特にいい。っていうかはまちゃんの人間性がいいと思う。俺は。俺はね、好きなんよ……。ヨコちゃんも才能感じた。あと小田えりなさんがギャルっぽい服装をしてたのがかなり上がった。佐藤七海さんのキレる感じもいいですね。立仙はマジでアレだと思う。評価する側のオタクとそうでないオタクが分かれるタイプ。俺は……。

 4年くらい前に乃木坂の舞台を叩きまくった頃は期待が大きかったので失望も大きかったが、今回は最初から特に期待してなかったので案の定という感じでした。通路際だったので最後のミニライブ(この世界では舞台にも関わらず舞台とは一切関係のない世界観でのライブが行われ、更に通路をメンバーが歩き回るのを撮影出来るのです)も楽しめた。何やってるんでしょうね……。その後は一緒に行ったパイセンとエリックサウスでめちゃくちゃうまいミールスを食べ、北欧でととのい一日を終える。

 翌日は何か?握手会である。狂ったように幕張メッセへ行っている。というか、狂っているのかもしれない。小田えりなさんと山田杏華ちゃんと握手した。なんかようやく、自分の言葉で話せるようになってきた気がします。ありがたい話です。あと小栗有以ちゃんが募金箱を持っていたので募金したらその一瞬だけで覚えてるよ~と言ってくれたので小栗有以ちゃんは本当にすごい。小栗有以ちゃんの顔認知、安くないな……。

 さて、7月の締めとしてフジロックに行ってケンドリック・ラマー(とスクリレックス)を見る気満々だったのだが、小田えりなさんの生誕祭とモロ被ってしまった。恐れていたことが起きてしまったなあという感じではあった。2日4公演あってその内残りの3公演だったら大丈夫だったのですが、丁度土曜の夜公演でモロ被り中のモロ被りという……。しかも当たったらどうしようどうしようとか言いながら申し込んだら当たってしまった。映像倉庫枠、君は本当に頼りになるヤツだ……。でも小田えりなさんにも自分の人生があって、いつまでAKBにいてくれるかもわかんないし、ケンドリック・ラマーさんはまた来日してくれるかもしれないし……とかで、めちゃくちゃ悩んだんだけど、結局フジロックのチケットは幸運にも引き取り手の方が見つかったので売り渡してしまった。リアルな話チーム8にハマるのが自分はかなり遅くてそれ自体はいいんだけど、もうこれから先は全部やり尽くそうみたいに思ってしまう節があって、それ故に無茶苦茶やってしまうのでしょう……。年を食ってるわけでもないけどもう若くないのにな。自分で書いてて涙出てきましたよ。2015年とか2016年とかその辺りは本当に無駄な時間を過ごしたものだと強く後悔している。

 それで結局、台風の中劇場へ行ってきた。皆さんは相米慎二の『台風クラブ』を観たことがあるでしょうか。台風の中アイドルを見に行くという行為は、あんな感じです。しかも運悪く準優勝(オタク用語で劇場に入れる権利が後ろから2番目のグループということです)で最後列だった。スペースがあるので後ろに気兼ねなく踊ったりコンパクトな移動を出来るが『会いたかった』公演じゃそこまで上がらないのである……。とはいえ、やはり推しメンの生誕祭は特別な趣きがあった。劇場全体の雰囲気がそうさせるのか、よくわからない。俺が小田えりなさんを応援している理由の一つはオリジナルな感性と自分が感じたことを自分の言葉として出していこうとする思いを俺が勝手に読み取っているからなんですが、それを強く感じられたからかもしれない。まあでも、なんでもいいか、とにかく楽しかったです。これからもやれるところまでオタク頑張ろうと思いました。フジロックで浮いた金はさすがに文化的活動に使いたいところだけど、握手会に使うかもしれない。