1月

 あけましておめでとうございます。年間ベストは旬を過ぎたのでやれません。

 正月は本当に何もしなかった。精々サウナに行ったりして実家で本を読んだり音楽を聞いたりがほとんどだった。まあそんなものでしょう。しかし何もやらないとやらないで段々と精神がおかしくなってくるもので、マッチングアプリを一瞬やってはいいねを満足できるくらいゲットして、やめての繰り返し(というほどはやっていない)だった。焦燥感は確実にあるんだけど俺がやりたいこととは違うという確認作業をやっているようなものです。

 5日からようやく動き出してシネマヴェーラ渋谷蓮實重彦セレクトハリウッド映画特集へ。2019年初映画に『拾った女』『天使の顔』と縁起が良かろうはずもない2本を決める。特に『拾った女』は本当に良かった。ブン殴り合いながら恋に落ちていくカップル!ベストに上げる人が多いのも納得。しかし個人的にフラーベストは『東京暗黒街 竹の家』で揺るぎないのであった……。流れで翌週『危険な場所で』『その女を殺せ』なんかも見た。ニコラス・レイリチャード・フライシャーの二本を劇場で見れることに感謝(蓮實チルドレン風物言い)。どっちも最高最高最高だったけど『その女を殺せ』のありえないくらいの面白さは全人類必見って感じでした。でも『危険な場所で』のノワールが奇妙なラブロマンスに収束していく感じもバカヤバくて結果両方最高でした。

 その辺りからNGTの最悪な話が始まって、これは何が最悪かというと女性が暴行を受けているということにあまりに誰もが向き合っていないということに尽きると思います。えーってか被害者に謝らせてるのってありえないでしょう普通に。この文化が持ってる恥ずかしさみたいな話は(もちろん恥ずかしいという気持ちは持ち続けなくてはいけませんが)今回直接は関係なくて、事件が起こってしまって被害者がいるのであれば、被害者のケアだとか事件の再発防止とかは通常の感性を持った組織であるならば完全にしっかりとやらなくてはいけないのに、そういったことに対する意識があまりに低すぎるのではないかと。そういったことに何ら見通しを立てないままとりあえず騒ぎを起こしてすいませんでしたと言わせてしまうこの体質、ありえないです。 

 もちろん、このカルチャーのプロパーとしては、アイドルっていうのは信頼関係(これは人と人のというより、アイドル自体は別になんでもないんだから俺らが彼女たちのことをアイドルだと思わないとそもそもこれは成り立たないゲームじゃんか、というような話です)という幻想をいかにして保っていくかというプロフェッショナリズムであるにも関わらず、そういったものをあまりに考えていない事後処理はもうどうしようもないなあって思います。でもまあそれはどこまでいっても二次的な話なのでどうでもいいことでもあると思います。あと同僚がめちゃくちゃに追い込まれて社会的にもこういう話になってるのにも関わらず、平然とSNSをやっていたりするNGTのメンバーについてはそれが仕事だし仕方ないこともあるというのを踏まえた上で、しかし最終的に自らの責任でそれをやってしまうその判断にドン引きしてしまいました。

 あと別にこの話についてイラつきまくってるから48グループのファンをやめるとかそういう話でもないです。続けるかやめるか1か0かの話ではなくて、アイドルの面白さっていうのが、今回みたいに見ていられないくらいの女性蔑視的なひどいものと結びついてしまった時、そしてアイドルに感じている面白さとある種の女性蔑視的なひどさが表裏一体のものであったとしても、それでもダメなものだけがダメであり、面白いものについてはなお魅力として捉え続けていきたいと思っています。だし、だからこそ俺らはちゃんとダメなものをマシにしていく努力を同時にし続けなければいけないと思うんですよね。そしてそのことが彼女たちに感じている魅力だったりこのカルチャーの面白い点を減退させる行為だとは思ってなくて、その意味では信じたいのかなというところです。っていうのを事件が発覚した次の日にSTU48の岩田陽菜ちゃん瀧野由美子さんと握手して感じました。2人とも最高!!!!!(僕は情緒不安定ではありません)

 その後TDCホールで通算5回48グループのコンサートを見たので、それぞれ少しずつ言及します。

チームKコンサート

これはよくわからなかった……。見えにくい位置だったのと俺がチームKのノリみたいなのあんま好きじゃないからというのと推しメンが最後にちょっとだけしか出なかったからだと思います。『RESET』からの流れは良かった。

チーム4コンサート

俺が見たいアイドルのコンサートってこういうのなんだよね!!岡田奈々さんと村山彩希さんの2トップにエースのずっきーという三頭政治。8はなぎちゃんと大西がいい味出してて更にお七の存在感、そしてハマちゃん、はっつ、行天、彩音……最高。2018年ベストSong & MVの『猫アレルギー』的世界観というか、高校ダンス部をイメージした感じでコンサートが展開されていくんですが、おっさんなのでこういう青春みたいなわかりやすいやつを見ると無条件で幸福になる。『挨拶から始めよう』~DMTを挟んで『青春のラップタイム』への流れが素晴らしすぎて中盤は若干ダレたけど全然良かったです。

チーム8コンサート朝昼

チケット持ってなかったんだけどノリで行ったら最前で見れたので楽しくないはずがない。朝はちゃんと踊ってキメるみたいなのが意外に少なかったのでおやおやってなったけど、長ちゃんセンターの『夢へのルート』はかなり喰らいました。でも全体的に曲は昼の方が好みだった。でもまあ最前ドセンで見ればなんでも楽しいに決まってるのであまり言うことはないです。

岡部麟ソロコンサート

これも良かった。うまい具合にまとまっているというか。合間に映像流したりゲストとかコントもやったりと楽しませるぞという構成が、集中力がないのでAKBの曲を聞いてるだけでは飽きてくる自分としてはありがたかった。

 

なんか書いてて飽きてきたんですが、そんな感じでTDCを楽しんだ翌週は握手を楽しんだりしたりしました。あと日記にしてみて1月の記録を見返して本当に終わってるなーって思いました。助けて!